「プ」はプログレの「プ」

2024/05/052
「プ」はプログレの「プ」ロゴ

去る9月23日の祝日、NHK-FM にて、プログレファン待望の番組が放送されました。

タイトルは『「プ」はプログレの「プ」』。レイ・ブラッドベリのSF短編集「ウは宇宙のウ」のパロディですね。(読んだ事はないですがタイトルだけは知ってますw)

ファビコンNHK
サムネイル
「プ」はプログレの「プ」
https://www.nhk.jp/p/rs/M9PL5MJWVZ/

NHK-FM でプログレ特番といえば、これまで「今日は一日プログレ三昧」というシリーズが何度か放送されてて、毎回6時間とかいう超長尺な番組でした。

プログレは長尺曲が多く、蘊蓄もたっぷり聴きたいのでやはりそのくらいの時間は欲しいところですが、今回はわずか2時間20分。中途半端な内容になりやしないかという心配もありましたが、テーマが絞られていたということもあり、コンパクトに凝縮された内容でとても聴きやすく、ダラダラしてなくて却ってよかったかもw

プログレ好き代表の山田五郎さんや、プログレ界の我がアイドル?である難波先生のトークも最高に楽しかったです!

というわけで今回は O.A. 音源と共に私の(拙い)感想やコメントを添えてみようかなと。音源に関して、聴き逃し配信は既に終わってしまいましたので、個人的な保存用に録音しておいた音源を貼っておきます。

CONTENTS

Part 1

  1. 00:00 - Introduction

    まずは出演者の紹介から。山田さんはプログレ三昧でもおなじみ。難波先生はジャパグレ界の生き証人w
    関根史織さん(Base Ball Bear の bass)と Nomiさん(バスクのスポーツ の key)は申し訳ないですが存じ上げなかったです(^^; 私のプログレ範囲は結構狭く深くって感じなのでw
    出演者
    山田「一般的にプログレとは、60年代終わり辺りからイギリスに端を発して、70年代~ヨーロッパを中心に盛り上がった、ロックにクラシック、ジャズ、現代音楽、民族音楽等、様々な音楽の要素を折衷させた、一種のミクスチャー音楽…」。というなんだかよくわからない面倒くさそうな音楽なわけですが…
    難波「プログレとは、なんでもアリな音楽」。ぶっちゃけそういうことでですよねw
    そんななんでもありなプログレですが、今回は様々なプログレのスタイルの中から「シンフォニック・ロック」という縛りとのことです。

  2. 08:37 - Genesis - One for the Vine

    難波さん選の1曲目は Genesis ということですが、なんと、難波さんの Genesis への入りは私と同じような経緯だったんですねえ。若い頃は良さがわからず、30過ぎた頃に渋さに気づくという…まさに「Nursery Cryme」はそんな感じでしたよ。
    80年代のコリンズ期から遡って聴いていったという経緯も私と同じw
    One for the Vine 所収の「静寂の嵐」はマイフェイバリットアルバムで、いきなり大好きな曲から始まってテンション上がりました♪

  3. 16:38 - Yes - Heart of Sunrise

    関根さん選の1曲目は Yes のド定番曲「燃える朝焼け」。ちなみに私が最初にこれを聴いたのはアルバムではなく、テレビで流れていた BGM でしたw。

  4. 22:36 - P.F.M. - Generare

    Nomi さんの1曲目は イタリアンプログレの定番。とは言え実は私イギリス以外のプログレはほとんどノータッチだったりします(^^; たぶん完全に食わず嫌いだと思うので、いずれまとめて聴かねば。せめてP.F.M.くらいは押さえておかないとね。Big Big Train の新フロントマンのアルベルトさんが在籍してたバンドでもあるので。

  5. 26:36 - Pink Floyd - Echoes

    山田さんの1曲目。 超ド定番にもかかわらず Pink Floyd もほぼ聴いてませんw。このバンドに関しては食わず嫌いじゃなくてちょっと好みじゃないんですよねえ(^^;
    テレビの前にラジカセ置いて録音というのは私も小学生の頃にやりましたw
    洋楽の歌詞間違い、Led Zeppelin のアルバムで発見したことならあります(^^;


    続いては番組からのレコメンド?2曲。
  6. 31:29 - Renaissance - Touching Once (is So Hard to Keep)

    ルネッサンスといえばアニー・ハズラムの透き通った歌声ですよねえ。山田さん曰く「宗教臭のある感じ」というのはわかりますw

  7. 38:08 - Camel - Long Goodbyes

    キャメルも私ほぼ未聴(^^;
    泣きのギターで最後の曲っぽいw

Part 2

  1. 00:00 - jingle #1 (P.F.M. ver.)

    難波、関根、Nomi のスペシャルセッションによるジングルその1

  2. 01:37 - Genesis - The Musical Box

    中くらい(?)の曲を聴こうコーナーでの選曲はジェネシス!
    ↑のコメントで書いた「Nursery Cryme」より。初めて聴いた20歳の頃はさっぱり良さが分かんなかったけど、何度も何度も聴き込む内に次第に私の中に染み込んできてすっかり虜になったという感じ。それから何年かして初めてライブ映像を見た時は衝撃でしたw
    ぜひ Genesis を掘り下げて特集して欲しい!


    続いては「偏愛して止まない曲」コーナー
  3. 16:15 - Emerson, Lake & Palmer - Jerusalem

    山田さんの1曲は ELP。山田さんの好み、私と近いかもw にしても流石に風呂で歌いたいとは思わないですw

  4. 20:08 - P.F.M. - River of Life

    難波さん選は PFM。イタリアンな要素に郷愁を覚えたとのこと。確かに難波さんの書くメロディやアレンジでそういう雰囲気を感じ取れる部分もありますね。
    邦題は「人生は川のようなもの」で「川の流れのように」はこれのパクリじゃね?というのはちょっと無理ないですか、山田さんw

  5. 26:15 - Locanda Delle Fate - A Volte un Itante di Quiete

    関根さん選。みなさん、イタリアンがお好きなようで。もちろんこの曲もお初ですが、いいですねえ。結構好みです♪

  6. 32:54 - Dice - Alea Lacta Est

    Nomiさん選。スウェーデンのバンドとのこと。スウェーデン産では Kaipa や Flower Kings や Moon Safari 等は好きですがこのバンドは知らないです。
    インストかと思いきや長いイントロの後で歌が始まるというパターンはプログレあるあるw

Part 3

  1. 00:00 - jingle #2 (King Crimson ver.)

    難波、関根、Nomi のスペシャルセッションによるジングルその2
    関根さんのチャップマン・スティックがフィーチャーされてます。
    session
    トニー・レヴィンと対談もされたそうで、こちらに掲載されてます → 【Special Talk Session】トニー・レヴィン × 関根史織 | ベース・マガジン

    関根「トニー・レヴィンは糖分シュガーは摂らない」w

  2. 07:15 - Stico - 象と話す女

    関根さんのソロプロジェクト。80年代クリムゾンぽくてめっちゃ好みです♪
    山田「スティックはわかんないけどいい木を使ってるのはわかる」w


    続いてのコーナーは「こんな曲はいかがでしょうか」ということで Part 1 での番組レコメンドの続きですね。
  3. 10:41 - Big Big Train - The Strangest Times

    なんと1曲目は我が推しプログレ筆頭の BBT が選ばれました!
    しかしこの選曲ですか…まあもちろんデビッドさんの歌うこういうストレートなロックもいいんですけど、個人的にはもっとシンフォ色の強い濃いめの曲をチョイスして欲しかったなあというのが正直なところです。
    それにしても出演者のみなさん誰も BBT を知らないというのは意外。

  4. 15:43 - Pablo El Enterrador - La Herencia de Pablo

    アルゼンチンのバンド。もちろん全く知りませんでしたが、小気味よいテンポと 7/8拍子が心地よいです。


    続いては「曲の大トロを聴こう」のコーナー。長い曲の中から一番美味しい30秒だけを抜き出して味わおうというもの。
  5. 21:38 - Il Balletto Di Bronzo - Introduzione

    関根さん選。またまたイタリアン。ダバダバダバダバ…

  6. 23:57 - Quella Vecchia Locanda - Immagini Sfocate

    Nomiさん選。またまたまたイタリアン。

  7. 26:57 - P.F.M. - Promenade The Puzzle

    難波さん選もまたまたまたまたイタリアンw

  8. 28:10 - Yes - Close to the Edge (ⅳ Seasons Of Man)

    そして山田さん選は私の期待を裏切らない定番曲w

Part 4

  1. 00:00 - jingle #3 (ELP ver.)

    難波、関根、Nomi のスペシャルセッションによるジングルその3
    確かに私も ELP のあの曲が挟まってるのが解せなくていつも必ず飛ばして聴いてたw


    そして最後の最後に大作を丸ごと聴きましょうのコーナー
  2. 03:08 - Yes - Close to the Edge

    アナログ版の音ってやっぱいいですねえ。オリジナルプレスの音の違いはわかんないですが(^^;
    曲中の皆さんのコメントも楽しいです。
    難波「ビルのドラムは愛想悪いw」 言い得て妙w

最後に

あっという間の2時間20分(実際の収録時間は4時間くらい?w)、ほんとに楽しかったです。

また機会があったらぜひやって欲しい。ていうか、やっぱり「三昧」で半日くらいたっぷり聴きたい!