ついに難波弘之サブスク解禁!

2024/09/14
難波弘之

先日ついに、我が推しアーティストである難波弘之氏の作品のサブスクが解禁されました!

ファビコンKING RECORDS TODAY
サムネイル
日本を代表するキーボード奏者 難波弘之がキングレコードに残した関連9作品サブスク/配信開始 – KING RECORDS TODAY
日本を代表するキーボード奏者であり、作曲家・編曲家・SF作家でもある、難波弘之がキングレコードに残した関連9作品がサブスク/配信開始。難波弘之本人から各作品別の書き下ろしコメントも到着。
https://news.kingrecords.co.jp/2024/08/31693/

今回解禁されたのはキングレコードからリリースされていた9作品。

ちなみに私、難波先生のライフワークであるプログレトリオの Sense Of Wonder も含め、難波氏関連作は多数所持していますが、今回の9タイトルの内、まだ未聴だったものや初めて知ったレアな作品なんかもあるので、これからじっくりと楽しみたいと思います♪

音源を貼ろうと思ったら

過去記事で自前のMP3オーディオを貼ってた一部の曲も今回の解禁作に含まれていたので早速公式の YouTube 音源に差し換えようと思ったら、キングさんがいけず(?)なせいで、残念ながら埋め込み禁止にされていました😢 (この記事に貼った夢の超特急楽団の動画がさっそく引っ掛かってた)

Spotify や Apple Music だと埋め込みではフルで聴けないんですよね。なのでフルで聴いてみたいという(物好きな)方は、各サブスクサイトにアクセスしてお楽しみください。

オススメ3作品

ということで、特に私がオススメの3作品のリンクと難波氏のコメントの引用を載せておきます。

難波弘之 『Childhood's End ~幼年期の終り~』(2013)

配信リンク

【難波弘之 コメント】
色々なセッションやユニットが忙しくなり、しばらく自分のソロ作品やSENSE OF WONDERから遠ざかっていましたが、’13年にキングから「アルバムを出しませんか?」とお声掛け頂き、27年ぶりに制作したソロ・アルバムです。参加したのは、現在のSENSE OF WONDERのメンバー(ドラムはそうる透、ベースは松本慎二)です。
「難波さんのことだから、どうせSFっぽいアルバムになるんでしょうが、今回は少しは一般の人が知っているネタを入れて下さい」との制作サイドからの要望を受け、オリジナルの他に、誰でも知っている曲のカヴァーも入れました。

私が高校時代に、プログレというジャンルを知りハマるきっかけを作ってくれた難波先生。当時は個人名義の 5th「N氏の天球儀」がリリースされたばかりの頃でしたが、それから27年という長いブランクを経て満を持してリリースされたのが本作。いやあまさかまた新作が聴ける時が来るなんて夢にも思っていなかったです。ちなみにリリース記念ライブの初日だった名古屋に見に行きましたよ。全く衰えていない迫力ある演奏にも興奮しましたが、皆さん結構いい歳(当時の難波氏は還暦を迎えたばかり)ということで、「最近は健康に気を使ってる」等のMCで盛り上がったのも楽しかった(笑)

各曲について…
①は難波氏のシンセソロ~シュトラウスの交響詩。ライブではこの曲をBGMにメンバーが登場しました。
②③のインスト2曲は本作中唯一の書き下ろし。タイトルはそれぞれ手塚治虫と小松左京の作品から。
④⑤は「終末」をテーマにしたオリジナル曲。
⑥はホルストの組曲「惑星」(木星)のカバー。どうしても平原綾香の顔が浮かんでしまう(笑)
⑦は往年のSFドラマ「ウルトラQ」のテーマをジャズ・ロックアレンジでカバー。どさくさに紛れてELPのタルカス(怪獣つながり)が出てくるのが楽しいです。
⑧はSF映画音楽メドレー。スター・トレックがいい感じ。
⑨は2001年にSOW名義でインディーズから出したアルバム内の3曲を繋げた組曲。これを入れたのはメジャーで出したかったからとのこと。ちなみにこのアルバムは既に Apple Music 等で配信されていますが、一部の曲は含まれていません。
⑩は、難波氏も立ち上げに関わっていたフクシマレコーズからリリースされた震災復興チャリティアルバムに収録されていた歌モノのリミックス版。作詞とコーラスは難波氏の娘の玲里。「空」と書いて「あお」と読みます。プログレ色は薄目で爽やかです(笑)

A.P.J. 『A.P.J. Acoustic Progressive Jazz』(2000)

配信リンク

【難波弘之 コメント】
80年代の音楽業界はアイドル系の制作が盛んで、まさにスタジオ・ミュージシャンの全盛期でした。僕も SENSE OF WONDER でバンド活動をやりつつ、スタジオの仕事で忙しく東京中のスタジオを駆けずり回っていましたが、’90年代に入るとクラブ系や EDM 系のサウンドが主流となり、トラック・メイカーによる宅録が主流となります。
そこで、中堅のミュージシャンたちは、ライブ・シーンへの回帰を果たすのです。
僕も SENSE OF WONDER の他に、野獣王国、Nuovo Immigrato、ExhiVision、A.P.J. などでのライブや CD 制作が増えます。
(中略)
A.P.J.は、名ドラマー村上ポンタ秀一と名ピアニスト佐山雅弘によるピアノ・トリオPONTA BOXの初代ベーシスト水野正敏の誘いで結成した、僕のキャリア初のピアノ・トリオで、ドラムは名ドラマー山木秀夫(2ndから池長一美に交代)。「僕はジャズは弾けませんよ」と断ったのに、「ジャズではなく、ピアノ・トリオの形でプログレをやりたい」という水野の言葉巧みな誘惑(笑)に負け、ほぼ騙されたような形で制作された作品ですが、僕のセルフ・カヴァーやオリジナルなど、なかなか面白い作品になりました。

ジャズはあまり詳しくはないですが、プログレがモチーフになっているという事もあって、個人的には聴きやすくて結構ツボでした。

尚この A.P.J. のアルバムに関して、私の YouTube チャンネルでフルアルバム動画をアップしていましたが、公式音源が公開されたことに伴い、動画は削除しました。(警告食らう可能性もなきにしもあらずなので)

Sense Of Wonder 『「グリーン・レクイエム」オリジナル・アルバム』(1984)

配信リンク

【難波弘之 コメント】
81年に山下達郎は「ライド・オン・タイム」でブレイクし、RVCレコードに自分のレーベル<AIR>を創設、僕も誘われてキング・レコードから移籍します。ドラムのそうる透、ベースの田辺モット(後に小室和幸に交代)とSENSE OF WONDERを結成し、今度は自分で書いたSFの世界を音楽化したアルバム「パーティー・トゥナイト」「飛行船の上のシンセサイザー弾き」という2枚のソロ・アルバムをリリースしました。10代の頃、SFファン仲間だった友人たちが作家や編集者になったりしていて、僕も再び小説やエッセイを書き始めます。
そんな頃、”SF好きのミュージシャン”ということが出版業界と音楽業界に知れ渡り、当時<女子高生SF作家>として話題を集めた新井素子さんの小説「グリーン・レクイエム」のイメージ・アルバム制作の依頼が来ました。
小説の内容に合わせて、抒情的な音楽を書いてみました。

正直私は本嫌いなもんで原作は読んだことはない(笑)のですが、聴いていると絵やストーリーが浮かんでくる…ような気がします😁

難波氏は本作以外にもSF作品のイメージアルバムをSOW名義で何枚か出されていますが、個人的にはこちらもオススメなのでよろしければどうぞ。

さらなる解禁に期待

今回のサブスク解禁、とても嬉しいニュースではありますが、キング以外のところから出したアルバム、特に SOW 関連作の大半が含まれていないのが少し残念。いずれそれらも解禁されることを願いたい!🙏