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玲里「OPEN WORLD」
「玲里が仕掛けた音の迷宮。限りなきオープンワールドへ。」
2016年に4年ぶりに満を持してリリースした3rdアルバムのキャッチフレーズです。
TOWER RECORDS ONLINE玲里/OPEN WORLD玲里が仕掛けた音の迷宮、限りなきオープンワールド。初のセルフ・プロデュースアルバム!https://tower.jp/item/4266631
今作は前2作同様、全曲彼女による作詞・作曲・編曲、そして初のセルフ・プロデュース!
今回も父・難波弘之を始め、難波さん人脈の錚々たるメンバーが参加しています。
セルフ・プロデュースということでまさに自分の気持ちの赴くままに指揮を採っている様で、今の自分がやりたいことを全て出し切った・・・そんな印象です。
ジャパニーズ・プログレの父・難波氏のDNAを受け継いでいるだけの事はあり、所々でプログレテイストが溢れ、思わずニンマリしました(´▽`)
玲里自身も聴くと心が落ち着くと言う程のプログレ好きで、産まれる前からお母様のお腹の中で胎教で聴いてたんだろうなと想像できます♪
しかしそんなお父様との違いは、程よい毒気があること。今作はアートワークが全体的にダークグレーが基調になっている事にも現れてますが、前2作よりもよりダークさや、ハードさが出ているように感じます。
ちなみに今回難波さんと玲里の新譜を続けて聴いて感じたのは、難波さんて実は癒し系のプログレなんだなあって事(笑)
そういうタイプのプログレアーチストって多分日本にも海外にもいない気がします。
全曲レビュー
さて、玲里のアルバムの話に戻しますが、全曲の一言レビューをちょこっと添えてみたいと思います。相変わらずの拙い文で恐縮ですけど(^^;
まさにキャッチフレーズの通り、様々なジャンル、様々な音が交叉する心地よい刺激溢れる迷宮の世界です♪
Spotify 等では7曲のみフルで聴けます。
- 不透明 Opaque
- 嵐の丘 Stormy Hill
- 宣誓 Oath
- OPEN WORLD
- 時の砂 Sands Of Time
- Here's To Us
- サンタ・ロリータ Santa Lolita
- 少年少女 Juvenile
- ラビリンス Labyrinth
- Candy
- シュガー・ベイビー Sugar Baby
- Vampire
- SPACE
- 静かの海 Mare Tranquillitatis
- 虹のふもと The End Of A Rainbow (Album Version)
オープニングを飾るナンバーは、いきなりのインパクト!
ミュートトランペットとか、Aメロとか、完全に「タブー」に聴こえたのは俺だけか?(^^; 。o(あんたも好きねぇ♡)
展開の目まぐるしさがプログレですね~。
バックは難波さん率いるSOW。とにかくカッコイイ三拍子ロックです♪
2曲目に続きこちらも力強いロックナンバー。嵐の丘とはまた違った雰囲気です。
淡々とした感じの序盤~サビですが、中盤の大サビで盛り上がる展開が鳥肌モノのタイトルナンバー。
優しく穏やかなバラード。力強く、ちょっと切なさもある玲里のこの手の曲が大好きです。
続いてはアップテンポでPOPな曲。シンプルな曲だけど、難波さんのオルガン&シンセが入るとやっぱり一味違ってきますね。
一転今度はこってりラテンナンバー。全編にレコードノイズのイフェクトが掛かり、その上に吉良知彦氏のアコギ、徳永暁人氏(小松未歩さんのアレンジでもお馴染みですね)のコーラス&ベースソロが熱く絡みます♪…ちょっと70年台歌謡テイストも感じなくもない?
サビのキャッチーなメロディが印象的なスローロックナンバー・・・が、途中で突如サンバ風のリズムが混ざるとこなど、やはり一筋縄ではいかないところが流石です(´▽`)
イントロの怪しげなピアノやメロディ~所々で変拍子が挟まったり、タイトル通り迷宮の中の如く不思議な雰囲気が漂います。
三拍子のPOPナンバー(但し時折変拍子あり)。メリーゴーランドに揺られるが如く、楽しい玲里ワールド全開♪
60年代オールディーズ風の陽気なPOPナンバー。タイトルは山下達郎のシュガーベイブを思い起こさせますね。その山下達郎さんの一番のお気に入りの曲らしく、ラジオでこの曲を紹介したそうです。ちなみにこちらのブログ記事によるとそのO.A.で玲里の事をはっきり「難波弘之のお嬢さん」と紹介したそうな(´▽`)
次はまた打って変わって、激しく妖しくちょっとエロチックなロックナンバー。こういう飴と鞭?な両面がバランス良く散りばめられているのも玲里の魅力です。
タイトルの通りSFチックでテクノっぽいアレンジで個人的にはビョークを彷彿させるような印象です。全編英語詩ですが、多分玲里は英語はペラペラなはずで発音もキレイです。ちなみにTwitterの顔文字もいつも英語仕様です:)
ちなみに「静かの海」とは月の表面の一部で、うさぎの顔の部分だそうです。7分近い大作。雄大でドラマチックな愛の歌。
2015年公開映画で難波弘之氏も音楽で携わっている「マンゴーと赤い車椅子」の挿入歌。アルバムバージョンとなっていますが、アレンジは殆ど同じでミックスが異なる感じですね。アコギと管楽器のみの繊細で美しいアコースティックなバラードです。
ところで、この曲を聴いて思い出したのが、2011年に私が初めて聴いた玲里の曲、「太陽の笑顔」です。難波氏が企画した福島の復興を支援するために立ち上げたプロジェクト「フクシマレコーズ」の1stコンピレーション・アルバム「GOOD DAYS」に入っていて、その癒やしの詩とメロと歌声に一発で一耳惚れしたのを今でもはっきり覚えています。その頃はまだ、まさか二人が父娘だなんて思いもしませんでした(^^
それにしても難波さんはレコーディングでもライブでもほぼ全面バックアップしてて、玲里もそんな父を心から敬っていて、本当に仲がいいようで、理想的な父娘ですよねえ。
最後に
では、最後に1曲音源貼っときます・・・が、敢えて今回はメインのOPEN WORLDの曲ではなくて、一耳惚れした思い出の曲「太陽の笑顔」(2011年, 1st Album "KISS AND FLY"収録)を聴いてくださいm(_ _)m
私にとってある意味「玲里が仕掛けた音の迷宮。限りなきオープンワールドへ。」の入り口です。
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